行動規範
当社の行動規範は、社内の労働環境、実務および社内外のステークホルダーとの関係における、倫理的行動について記しています。私たちは、既存および潜在的なお客様、サプライヤー、従業員、投資家、その他のビジネスパートナーだけではなく、行動するコミュニティに対しても適切に振る舞う必要があります。
本行動規範は、当社の日常業務においてコアバリューを行動へと移す上で役立ち、また期待される行動に関する指針を与えてくれます。
行動規範は以下に関する要素に対する指針となります。
- 社内外で人権をどのように尊重するのか
- どのように健全な企業倫理を維持するか
- どのように環境に責任を持って確実に事業を行うか
本規範は、世界中のPiab Group(Piab)の全従業員と、その取締役会に適用されます。さらに、サプライヤー、コンサルタント、および個別契約者などの当社のビジネスパートナーに対しては、当社の規範に反映されているような基準に従うことを義務付けています。当社のサプライヤーは、従業員、下請業者、その他の第三者を含めて、本行動規範で定められている原則との整合性を確保するため、適切な管理システムを確立、維持し、管理プロセスおよび事業運営を能動的に確認、監視、修正することが想定されています。Piabの社内公用語は英語であり、全てのPiabのポリシーは英語のみで書かれています。本行動規範は例外であり、Piabが公式に企業活動を展開している地域の全ての現地語に翻訳されています。
本規範は、企業倫理と一貫性、社会倫理、環境への責任、規範の統制と監視の主要分野に分かれています。関連がある場合には、本規範はより詳細なポリシー、またはグループ/地域レベルの方針文書についても言及します。地域のポリシーや方針文書が、当社の行動規範と異なる、または矛盾がある場合、本規範が優先されます。
1. 企業倫理と一貫性
法令遵守
当社および当社のビジネスパートナーは、営業している国で適用される法律、基準、およびその他の法規制を遵守します。当社は、国際規制および社会規範の継続的発展について意識を持ち、事業に関連する国際規制および社会規範を継続的に採用します。
競争
当社は、公平な競争にコミットしています。競争を保全する法律(独占禁止法やその他競争を統制する規制)は、遵守する必要があります。企業および従業員は、違法な価格操作や市場分割など、反競争的な活動に関与してはなりません。更なる詳細は、当社の独占禁止指針に記載されています。
腐敗防止および贈収賄禁止
当社は、強要行為や贈収賄など、あらゆる形式の腐敗防止に取り組むことにコミットしています。当社従業員、サプライヤー、およびビジネスパートナーによる不作為または過失いずれかの場合でもそのような違法行為は許容されません。当社は、透明性、一貫性を持った取引、責任を持ったリーダーシップおよび企業の説明責任を向上させるために適切な手法を利用します。当社は、腐敗に関して適用される刑法を遵守します。更なる詳細は、当社の腐敗防止指針に記載されています。
ギフトおよびエンターテイメント
Piabの従業員または当社の代理として営業している者は、受領者の判断に影響を与え得る、または状況から不当だとみなされるギフト、チップ、特別手当または給付を直接的または間接的に、誘引または授受しません。ただし、事業的関係に有価値である、非習慣的で控えめ、かつビジネスの文脈上合理的なギフトやもてなしは認識および受領します。更なる詳細は、当社の腐敗防止指針に記載されています。
非結託
当社は、顧客およびビジネスパートナーと協力し、当社の製品およびサービスが違法な目的で使用される可能性を監視します。詳細な取引コンプライアンス指針によって、これらの原則を支えます。
機密保持義務
Piabおよびその従業員は、ビジネスパートナーの企業秘密に対して機密保持義務を負い、逆にPiabは、ビジネスパートナーにPiabの機密情報の保持義務を守るよう求めます。第三者または公衆に機密情報を伝達することは禁じられています。機密保持義務は、適用法規制と並行して、全従業員の雇用終了後も続きます。当社のビジネスパートナーの機密保持義務は、Piabとの関係が終了した後も引き続き適用されます。
企業資産
Piab従業員は、損失、損害、誤使用、および破壊から企業資産を保護する責任を共有し、誠実であることが想定されています。企業資産は、個人の目的、またはPiabの事業外の活動に役立てるために使うことはできません。
2. 社会倫理
人権
私たちは、国際的に宣言された人権(www.ohchr.org)の保護を支持し、尊重します。また、企業活動が、例えば当社サプライヤーとの関係性における人権侵害に加担することがないことを確実にします。これが実際に意味するのは以下の内容です。
- 当社は、人権に関して適用される法的要件を遵守します。
- 当社は、実際のまたは潜在的な人権侵害を特定、防止、および対処します。
差別とハラスメント
当社および当社のビジネスパートナーは、雇用における差別に強く反対します。現在の従業員または今後従業員になる可能性のある方は、例えば人種、肌の色、性別、性的指向、結婚歴、妊娠、親としてのステータス、宗教、政治的観点、国籍、民族的背景、社会的出自、障害、年齢または組合員資格などを理由として差別されません。私たちは、心理的、肉体的または性的虐待および発言によるハラスメントまたは虐待を受け入れません。一貫性、プライバシーおよび表現の自由は保証されています。
結社の自由
当社および当社のビジネスパートナーは、従業員がその地域で適用される法規制に準じて選択した労働組合および代表組織を設立する、またはそれに加入する権利を尊重します。
強制労働
当社および当社のビジネスパートナーは、強制労働、奴隷労働、拘束労働を課したり、それを支持したりしません。また、従業員から身分証明書を預かったり没収したりすることは認めません。従業員は、法律および契約に従って合理的な通知をした上で、自由に退職することができます。
児童労働
当社および当社のビジネスパートナーは、児童労働(15歳未満)およびいかなる形式の児童ならびに青年(18歳未満)の搾取を許容しません。危険とみなされる作業を18歳未満の従業員に行わせてはなりません。現地のあらゆる法令に従わなければなりません。
労働行為
当社および当社のビジネスパートナーは、当社の全従業員に、公平な競争と労働条件を提供することにコミットしています。労働時間は、発効されている国内法または業界標準に従うものとしますが、48時間を超えることはありません。全従業員は、自身の雇用における基本的な諸条件について通達され、また知る権利があります。
健康と業務上の安全
当社および当社のビジネスパートナーは、職場における業務上の健康と安全を確保することを目的とした国内外の規制に従います。リスク分析、研修プログラムおよびその他の事前対策を奨励することにより、私たちは当社の従業員が、安全かつ健康的に働けることを確実にします。
製品の安全性
私たちは、業務において、リスク分析や対応する軽減措置および厳格な工程を適用し、同時に当社製品の応用領域で高いレベルの専門性を維持することで、当社製品の仕様における安全性の向上に寄与します。私たちは、安全性に関する全てのEU指針(CE)を遵守し、その他の市場におけるその他の指針についても遵守することを目指しています。
コミュニティの地権
私たちは、コミュニティや原住民の地権を了承かつ支持し、それらを保護および助長します。
3. 環境への責任
私たちは、環境への責任は全ての生物にとって生存と繁栄のための前提条件であると認識しています。従って、私たちにとって環境への責任とは、当社製品が環境に配慮した形で設計、製造され、流通することを意味します。当社および当社のビジネスパートナーは、現行の環境法令を常に遵守します。
環境保護
私たちは、事業の全ての要素において持続可能性を奨励し、環境保護の要件と基準を満たし、全ての営業拠点で環境に配慮した活動をしています。この文脈において、私たちは環境に調和したプロセスと地球資源の配慮を伴った利用に努めます。
持続可能な製品
私たちは、資源利用の観点および機能性の観点から、自社製品を最適化しようと積極的に働きかけており、使用済み資源由来のネガティブな環境要因を最小化し、またエネルギーの応用分野におけるエネルギー消費量を最小化することを目指しています。私たちはまた、それらの製品を全てリサイクル可能にすることを目指しています。当社製品の全使用済み資源は、最新のREACHおよびRoHS指針に準拠する必要があり、紛争鉱物に関するEUの規制および米国の金融規制改革法におけるいかなる紛争資源も含まれていない必要があります。
運営
私たちは、環境への影響が最も少ない方式で事業を運営し、製品を提供します。全体的な目標は、当社の活動、製品およびサービスに関連する環境への影響を最小化することです。よって私たちは、環境課題に対して慎重かつ丁寧なアプローチを取っています。
規範の統制と監視
本規範は、Piabの取締役会で承認されています。全従業員は、当社行動規範および業務に関連するその他のポリシーについて把握し、業務に適用する必要があります。これは、全従業員が、本規範およびその他のポリシーを理解し実践するために義務付けられているオンライントレーニングを毎年受講することによって実現されます。ディレクターは、本規範が担当組織の全従業員によって把握されており、該当する場合は、地域の法規制に遵守するための何らかの要件に加えて、必要箇所が地域のルールまたは工程に含まれていることを確実にする責任があります。監査は、本規範の遵守状況の監視をサポートします。
要請があった場合、ビジネスパートナーは、情報を提供する、またはPiabもしくはその代理人がその施設に立ち入ることを許可することによって、本行動規範または類似の行動規範を遵守していることを当社が合理的に満足できるように証明しなければなりません。
規範の非遵守
本行動規範の違反は、常に深刻に受け止められ、雇用の終了を含む、懲戒処分につながる場合もあります。さらに、法律違反は、結果として、当社もしくは従業員個人に対する刑法による相当な罰金、拘禁刑、または民事上の損害賠償が科せられる場合があります。
当社のビジネスパートナーは、本行動規範またはそれに類する規範を遵守する責任を自社で負い、その業務において本行動規範に違反する行為を発見した場合には、Piab Group に報告するものとします。
実践的ガイダンス
当社の日常業務において、時折私たちは、行動規範やその他のポリシーおよび指針文書に直接記載されていない状況に直面する場合があります。多くの場合、それは常識や経験の問題です。特定の状況で、正しい行動がわからない場合、私たちは次の質問について自問自答するか、または同僚と話し合う必要があります。
- この行動は合法だろうか?
- この行動をする私は良いロールモデルだろうか?
- 私は、自分の行動によって、誰かに依存するリスクを冒しているだろうか?
- メディアによって詳しく調べられたとしても問題のない意思決定または行動を取っただろうか?