安全を第一に考え、化学メーカーがPiab 真空コンベアを採用

背景

弊社のあるお客様は、最先端材料向けの化学製品の製造を手がけていました。複数ある製造工程の内、イタコン酸をリアクターに搬送する工程がありました。その工程では以前まで、製品の入ったフレコンバッグを地上6メートルの高さまで吊り上げてリアクターの投入口まで運び、投入口の近くに立っている作業員が袋を開け、製品を計量して充填していました。この方法では時間がかかり、また製品の充填をする作業員だけでなく、下で作業する人々も粉塵を吸い込む危険性があり、安全性及び人間工学の観点からも問題がある作業方法でした。

ソリューション

お客様は、フレコンバッグに入っている粉体製品をPiab真空コンベアまで搬送し、コンベア下に切り替えバルブを設置してリアクターに製品供給をするシンプルな搬送システムを要望されました。Piab のフィードアダプターを介して、荷下し装置のフレコンバッグから製品を吸引します。 フロアに設置された荷降ろし機（フレコンバッグ）、切り替えバルブ付き Piab真空コンベアpiFLOW®p、フィードアダプター、これらを組み合わせて新しい搬送システムを構築する事になりました。 作業者の健康および安全性をリスクにさらすことなく、フロアから製品をリアクターの高さまで運び上げる事が可能な新システムです。

結果

お客様は以前にもPiab 製品をご利用いただいた事があり、今回もPiab製品の品質などを判断基準に採用していただきました。Piab の防塵設計により、製品が大気中に漏れ出すリスクを低減し、安全で衛生的な作業環境と廃棄物削減を実現しました。フィードアダプターを介してフレコンバッグから製品を直接吸引することが可能になった事で、作業員の仕事量は軽減し、現場は以前よりも安全な環境になりました。Piab の空気駆動式真空コンベアは、部品が少なくメンテナンス頻度を最小限に抑えられるため、ダウンタイムを削減しシステムの信頼性を高めます。作業環境の安全性を重視した結果、お客様はPiabコンベアを追加し、プロセスを自動化したのです。