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Piabの真空技術で試料の分離が容易に

3/29/2022に公開

試料の分離は、化学実験室で研究を進める中で定期的に行われる作業です。PiabのLab Vac真空ポンプを使用することで、エネルギーとコスト効率が良く、信頼性の高いプロセスが標準的な圧縮空気システムで実現します。

分離においては、電気泳動の必要条件としての回転式蒸発、真空ろ過、ガス抜き、そしてゲル乾燥が、反応による合成物を液状溶剤またはガスから分離する一般的な方法です。真空技術がこれらの方法において重要な役割を果たします。

水圧吸引は、導入コストは低いが運用コストは高いというシンプルな技術ですが、真空の質が良くないことが最大の欠点です。加えて、雨の少ない乾期がある地域が増えており、それが給水に深刻な影響を及ぼすことから、吸引の動力源としての水の使用に持続性が望めないという事実を考慮する必要があります。これは、公営の水道料金が上がり、オペレーションコストがさらに増大する可能性を示しています。

したがって、集中配管型真空システムか、PiabのLab Vac多段エジェクターなどのポータブル真空ポンプを用いた圧縮空気駆動ソリューションが選択肢に挙がります。

集中配管型真空システムは既に実験室で使用されているでしょう。その真空品質はユーザーの数に左右され、並行して行えるフィルタレーションの数が限られます。もし、システムを追加して設置するとなれば、そのシステムにより生じる高い熱負荷に十分対応できる冷却能力を備えたポンプを置くスペースが必要になります。水圧吸引より運用コストが若干低くなる一方、ユーザーに頼る非効率的な溶剤トラップが原因でポンプの寿命が短くなり、修理費がかさみます。また、溶剤混入による頻繁なポンプオイルの交換も発生します。 

PiabのLab Vacポンプを使用した圧縮空気駆動のソリューションは、ポンプの使用方法次第で、導入コストが集中配管型真空システムの場合と同等か最大25%低く抑えられるため、最も経済的です。特に運用コストは80%削減でき、また可動部品が無くメンテナンスコストも非常に少なくなります。集中配管型真空システムに使用される一般的な電動真空ポンプに比べ、PiabのLab Vacユニットはオイル交換が不要で、放電または摩耗する電動モーターも無く、作動中の発熱も無いため、メンテナンスフリーと言えます。

また、集中配管型真空システムはポンプを駆動するのに十分な空気容量を必要とする一方、Lab Vacエジェクターは可搬式なのでフレキシブルに使用することができます。エアシステムまでの配管距離が長くなった場合でも、圧力損失を起こすことが無いよう、必要な箇所に設置することができます。使用箇所の真空度が安定するので、各箇所で非常に優れた真空が得られます。すなわち、PiabのLab Vacは実験結果の再現性および比較性を保証する最も信頼のおける真空源です。回転式蒸発または真空ろ過で得られる試料は、通常さらなる試験のベースとなります。これらの試験から信頼できる結果を得られるかどうかは、ベース材の品質と純度に依存します。

PiabのLab Vac多段エジェクターの特徴は、多量の真空流量と高い真空度を発生させることです。これは、水など沸点が高い溶剤の回転蒸発において重要です。また、PiabのLab Vacが使用されるゲル乾燥においても重要です。ゲル乾燥は、例えば、DNA断片や蛋白質の分離・確認のための電気泳動、またこれらの材料を後で使用するために保存するのに使用されます。その際、リークが多いので、比較的多くの真空流量が必要となります。

いずれのアプリケーションにおいても、真空制御は有効な手段です。回転式蒸発では蒸発速度を均一にすることで、試料の衝突を防ぐことができます。また、ゲル乾燥ではゲルを裂けないように保つ、最適な圧力の設定が可能になります。これらの目的のために、PiabのLab Vacポンプには追加のVacustat逆止弁を取り付けることができます。これにより、真空度を必要なレベルに正確に調整できるだけでなく、断続的な動作も可能になります。これは、連続運転が必要な従来の電動ポンプや水圧エジェクターと異なる点です。必要な真空度に達すると、Vacustatは事前設定した真空度を維持するためにのみポンプを稼働させ、エネルギー消費量を最低限に抑えます。

実験室の機器は通常過酷な環境に晒されるため、耐薬品性が重要です。PiabのLab Vacポンプは全体が ポリフェニレンサルファイド(PPS)製で、シールは使用溶剤の攻撃性に応じてエチレンプロピレンエンターポリマー(EPDM)、Viton、KalRez®製を選択できます。

水圧エジェクター、電動ポンプと比べ、多段真空エジェクターは多数の可動部分による騒音が発生しないため、オペレーターに優しい装置です。これにより、長時間連続して試料抽出を行う際のオペレーターの疲労を軽減します。

PiabのLab Vacは、現代的な実験室での使用を想定し、小型の可搬真空装置として設計されています。使用箇所の近くに設置が可能で、実験台と通路にスペースができるので、研究員が作業場所を広く取ることができます。同時に、回転式蒸発、真空ろ過、脱気、ゲル乾燥など、あらゆるタイプの試料分離において、ラインロスをなくし、信頼性を向上させることができます。

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