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JAM Automation社がPiabのKenos®グリッパーを使用して重量250kgのプロファイルを搬送

9/22/2021に公開

PiabのKenos® KVG真空グリッパーは、機械式グリッパーでは搬送が困難なワークを扱う必要がある時、優れた代替案となります。シンプルに、ワークを上面から吸着して搬送します。立体倉庫のカセットから押し出しアルミプロファイルの自動搬送にも適用することができます。

電子機器業界向けの複雑な自動化ソリューションを設計するにあたり、システムインテグレーターのJAM Automation社はある課題に直面しました。それは、搬送装置を交換せずに、重量が20kg~250kgの押し出しアルミプロファイルを、立体倉庫のカセットから簡単に取り出す方法です。お客様はこれまで、この作業を従業員2人の手作業で処理していました。しかし、これら従業員は他の工程でも必要とされている人員でした。これは会社が拡大していく際によく起こる問題です。一部の工程がオートメーション化し、生産性向上が実現すると、その前後の工程に人手が必要となります。したがって、アルミプロファイルの取出し作業のためだけに待機している従業員を配置する余裕はなかったのです。

「最初のアイデアは機械式グリッパーを使ってプロファイルを取り出すことでした」とドイツ・ラーデヴォルムヴァルトのJAM Automation社マネージングディレクターであるMichael Voss氏は説明します。「しかし、カセットにあるプロファイルをグリッパーが掴むためのスペースがありませんでした。そのため、別のソリューションを求めて、ドイツ・ノルドキルヒェンにあるSehrbrock GmbH社のテクニカルアドバイザーであるThomas Platte氏に連絡しました。彼は2年前に、協働ロボット用の小型グリッパーPiab Kenos®KCSを紹介してくれたことがありました。」

「PiabのスペシャリストであるGuido Bredlau氏に相談し、私達はJAM Automation社が様々なサイズのKenos®KVG真空グリッパーをテストできるよう、すぐに手配を進めることができました」とThomas Platte氏は説明を付け加えます。「吸着テスト中、JAM Automation社で力持ちの男性が二人がかりで真空グリッパーからプロファイルを引き離そうと試みましたが、引き離すことはできませんでした。JAM Automation社はこの結果からも、グリッパーの真空システムの効率性がいかに優れているか、納得させられたのでした。」

ハンドリングするプロファイルの中で最大サイズのものは長さ3m、幅40cm、重量は250kgありました。これを処理できるようにするため、長さ90cmのKenos®KVG真空グリッパーが3台採用され、リニアロボットのプロファイルに縦に並べて取り付けられました。ロボットの前後の動きは電動で、グリッパーが下降する動きは空圧式です。

このタイプの真空グリッパーは、吸着面がワーク表面に完全に覆われなくても安定して吊り上げることができるので、様々な幅のプロファイルに適応します。プロファイルの幅が狭くなった場合でも、柔軟に対応できるということです。システムにはボールバルブが組み込まれており、自動的にワークで覆われていない吸引ポイントを塞いで真空破壊を防ぐことで、これを可能にしています。

PiabのKenos® KVGシリーズは、さまざまな形状・寸法のワークをハンドリングすることができる、柔軟なソリューションです。逆止弁と流量調整技術により、多くの産業用途に対応できます。KVGグリッピングシステムは真空エジェクターを内蔵可能です。また、ポンプまたはサイドチャンネルブロワー式の外付け真空発生器を利用することもできます。真空発生器内蔵モデルは、メンテナンスが容易なモジュール式のマルチステージCOAX®エジェクターを採用しています。設置後も必要に応じてエジェクターの本数を増やすことが可能です。KVGグリッピングシステムのフォームパッドは特殊技術で作られており、穴のピッチタイプ、厚さを選択可能です。FDA承認材質のフォームパッドも選択可能です。KVG120CおよびKVG60Cは、幅広く用意されたPiabのサクションカップを装着することができます。包装、金属、ガラス、あるいは木工産業におけるパレタイジングやワーク搬送などが一般的な用途です。

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