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robominds社がPiabの新製品「MXサクションカップ」を高評価。
robominds社がMXカップを高く評価した理由はシンプルです。MXカップが、ワークの材質や形状に関係なく、多種多様なワークの吊り上げに成功したからです。複雑な製品を扱うメーカーや、多様な商品を扱うEコマースのお客様向けのピッキングソリューションを求めていた同社にとって、MXカップは理想的なカップだったのです。
Robominds社のシステムは、視覚認識とAI制御に基づき、箱の中からワークをどのようにピッキングするかを独自に判断する「スマートピッキング」をコンセプトにしています。いわゆる「ティーチング」と呼ばれるトレーニングや、CADデータ、複雑なプログラミングを必要とせずに、ワークの位置と把持点をカメラで認識します。ロボット工学やIT知識がないユーザーでも簡単に運用できるのが同社のシステムの強みです。しかし、課題が残っていました。それは、多種多様なワークに対応できるグリッパーがないことでした。
新型コロナウイルスの影響で、オンラインビジネスを拡大した小売チェーンからの返品物を処理したいという顧客からの要望を受け、同社はこの課題を克服する必要がありました。「そのような背景から、私はPiabに直接電話して相談を持ちかけたのです」と、robominds社のCSO、Christian Fenk氏は語ります。
Piabグローバルストラテジックマネージャー、Bernd Griesは当時のことを次のように話します:「実は、今回のrobominds社からの相談は、幸運な偶然でした。私達はちょうど新製品であるMXサクションカップの試作品を開発したところでした。実際にその試作品を使用して、ビンピッキングのテストをしてくださるお客様を探しているところだったのです。MXカップが期待通りにワークを把持できるか、材質・形状・表面の条件が異なる幅広いワークに対応できるかを確認したかったからです。」
結果的に、MXカップは、robominds社のスマートピッキングコンセプトの切れ目を繋ぐリンクとしてすぐに認められました。
「それは私達の期待を全て超えるものでした。ロールオンデオドラント、シャンプーボトル、台所用スポンジ、ビスケットのパック、絆創膏の箱、チューブ入りマスタード、包装済みの使い捨て髭剃り、グミ、マスク、アイススクレーパー… さらに、ジャムの瓶用の蓋が入ったプラスチック袋でさえも、リークが多いにも関わらず問題なくピッキングできました。このテスト結果から、私達はMXサクションカップに「Super Cup」というニックネームを付けました。目の前にあるワークは何でもピッキングしてくれます。素晴らしいの一言です。」と、Christian Fenk氏は語ります。
彼はさらにこう続けます。「robominds社では、過去にさまざまなメーカーのサクションカップを使ってきましたが、今のところPiabのサクションカップに勝るものはありません。MXカップは一見目立たないのですが、この製品が革新的な専門技術によって開発されたことが私達には分かります。これが、私達が現在、真空機器に関する技術提携パートナーにPiabを選んだ理由です。」
robominds社のシステムは現在、Eコマース/オンライン販売業者双方のパッケージ編集および返送品分類作業に利用されています。また、自動車/機械製造業界でも、アッセンブリラインのすぐ近くに大量の部品を保管することが難しい場合に、倉庫からの部品ピッキングで製造をサポートしています。robominds社のスマートピッキングシステムを可動装置に搭載し、自動倉庫の中を移動して個々の必要な部品を集め、組立ラインに運ぶのです。
MXサクションカップは、オールラウンドなサクションカップを目指してPiabのエンジニアによって開発されました。そのため、多様な表面、材質、形状のもワークに対して優れた把持性能を発揮します。定評のある既存のpiGRIP®シリーズのフィッティングを取り付けることが可能で、カップ材質は頑丈なDURAFLEX®製です。この材質は、ゴムの弾性とポリウレタンの耐摩耗性を兼ね備えており、吸着跡を残しにくいのが特長です。
MXサクションカップは、その卓越した密閉性能により、低真空流量においても、ワークを安全に搬送できます。リップがワーク表面にしっかりと吸着して真空漏れを抑えるため、多くの真空流量を必要としません。従って、例えば当社のpiCOBOT®またはMini Cobotグリッパー(MCG)を装着した協働ロボットなど、小型の真空システムと使用するのに最適です。低真空には、フィルム包装品などの搬送時、表面の皺や膨らみの発生を抑えるという利点もあります。消費者に綺麗な状態の製品を届けることができます。
robominds社について
robominds社は2016年にミュンヘンでAndreas Dubler氏とTobias Rietzler氏によって創業されました。ソフトウェア開発者と電気技術者が、SMEのための技術と心構えに対する情熱を通して一つになりました。スマートなロボット工学、すなわち知能だけでなく実用性の面でもスマートであることを目指しました。企業の進化に貢献する、ロボット工学の革新的アイデアに情熱を持って取り組んでいます。