ドリームチーム：WyzoサイドボットとPiabの超軽量Mini Cobotグリッパー（MCG）の組み合わせ

食品などの小さく軽いワークを人間と機械の協働によって素早く簡単に取り扱うこと、Wyzoサイドボットはまさにそのために設計されています。最大可搬重量が1kgなので、組み合わせるグリッパーの重量は重要になります。したがって、僅か270gという非常に軽量なPiabのMCGは最適な組み合わせの製品といえます。さらに汎用性とエネルギー効率も傑出しています。

オートメーション化は食品、包装、化粧品、製薬、および電子機器の各業界で進んでいます。これらの業界で働く多くの作業者が、機械の近くで仕事をしています。このような環境下では、安全性の理由から産業ロボットが使用できず、協働ロボットでは反復的な高速ピックアンドプレースを行うための性能が不十分な場合があります。このギャップを埋めるために、スイスの企業は従来のデルタロボットの利点と協働ロボットの利点を組み合わせたWyzoというサイドボットを開発しました。このサイドボットはギヤレスでオイル不要のモーターのおかげで、前述の各業界のような極めて清潔な環境を必要とするアプリケーションに最適です。

非常に軽量な省スペース型ロボットであるWyzoサイドボットのペイロードは、フルスピードで0.5kg、性能を抑えた状態で最大1kgとなります。ペイロードを最大限に活用するには、エンドエフェクターが軽量であることが重要になります。PiabのMCGのメリットは、軽量であることだけではありませんでした、とWyzoのCTOであるChristian Vouillamoz氏は語り、次のように説明を続けます。「当社にとっては、柔軟性も重要でした。サイドボットは1つの現場から別の現場に容易に移動できるため、軽量であるだけでなく、新しい作業のために容易にツールを交換できるグリッパーを探していました。MCGが提供するマルチツールオプションは、まさに当社が必要としていた機能です。クイック・クリックツールチェンジャーのおかげで、ツール交換は工具なしで迅速に実行できます。実装の容易さにも感心しました。1時間ほどでシステムを設定して稼働することができました」

「僅か270gのMCGは、おそらく世界最軽量の協働ロボット用グリッパーだと思います。自分の体重の何倍もの重量を運ぶことができる蟻のように、MCGは最大5kgまで吊り上げることができるのです。これは、高品質で軽量の3Dプリンティング技術でコンポーネントが製造されていることで実現しています。多彩なサクションユニットをフレキシブルに搭載できる汎用性の高さも特徴的です。COAX®真空エジェクター技術を取り入れたポンプユニットとグリッパーユニットの組み合わせによって、柔軟性を最大限に引き上げているのです。ブローオフ機能のおかげで、高速処理も対応できます」と、Piabのカスタムラインソリューション担当責任者であるBernd Griesは補足します。

「Piabのエジェクターのエネルギー効率が優れていることは分かっていましたが、社内の比較テストで以前のモデルより8倍優れた結果が出るとは予想していませんでした。現在のエネルギーコストが上昇している状況において、これは大きな利点となりました。当社は、お客様のプロセスの生産性を向上するだけでなく、環境面およびシステム面、両方のコスト削減に貢献できていることを嬉しく思っています」とChristian Vouillamoz氏は熱心に語り、「製品上で直接真空圧と流量を測定できることは大きな利点であり、極めて高速なレスポンスが可能になります。Wyzoサイドボットが1分あたり90サイクルで動作するために、これは重要な点なのです。測定の精度についても、即座に納得しました」と続けました。

Piabの一体型真空技術COAX®は、エネルギー消費量を最小限に抑えて、高い初期真空流量によって安全で素早いグリッピングを実現します。COAX®エジェクターは、従来の真空エジェクターと同じ空気消費量で、従来のエジェクターの最大2倍の速さで3倍の真空流量を生み出します。エジェクターは、空気供給圧が低い、または変動している時でも高い性能を発揮します。この能力は、ドイツ、ドレスデンのFraunhofer Instituteの機械工具および成形技術IWUでの独立した比較テストで実証されています。テスト結果は、Piabのエジェクターが他社製のエジェクターと比較して同じ性能を発揮するために大幅に少ない圧縮空気で済むことを示しています。このエジェクターには可動部品がないため、メンテナンスが最小限で済みます。その結果、圧縮空気の供給コストを削減し、メンテナンス頻度を抑えることによってダウンタイム削減に繋がります。

Wyzoサイドボットは、高速で安全なコントロールシステムを使用して作業員の横で搬送物を処理します。このサイドボットは接触時に自動停止し、一体型の安全センサーにより、作業員との安全な距離が確保されている場合にのみフルスピードに達します。Wyzoサイドボットは、ワークステーション間を素早く移動します。直感的なインターフェースで、容易に新しいタスクを学習します。このサイドボットは、インテリジェントカメラによってワークの位置を即座に特定し、作動中のコンベア上のワークであってもピックアップできます。このサイドボットは、ピックアンドプレース操作に加えて、品質管理、仕分け、およびデコレーションの作業にも適しており、必要に応じて製品パッケージングとワンステップで行うことができます。

Wyzo sidebotとPiabのMCGの組み合わせは、あらゆる規模の企業で手頃に導入可能な、ロボティクスを新しいレベルに引き上げる真のオートメーションソリューションです。

お問い合わせ先

Andrea Bodenhagen、真空オートメーション部門担当コミュニケーションエクスペリエンスマネージャー
+49 (0) 6033 7960 0
Piab Vakuum GmbH, Otto-Hahn-Str. 14, 35510 Butzbach, Germany
www.piab.com

会社情報

Piabは、1951年の会社設立以来、革新的なグリッピング、リフティング、搬送ソリューションを通して、オートメーション化を進化させています。当社は、資源が無駄になることがなく、人が怪我することがないオートメーション化された世界の実現を信じています。年間売上高は約17億クローナで、700名の従業員を擁し、世界100か国以上で事業を展開する当社は、お客様の日々の業務改善を支えています。2018年以来、Piabは、Investor ABの傘下にあるPatricia Industriesの所有下にあります。

Evolving ourselves. Evolving you. Evolving automation.

Wyzoについて

Wyzoは、デルタロボットのパイオニアであるDEMAUREX SAが発明しました。デルタロボットは、高速ピックアンドプレイス技術におけるベストプラクティスの基準であると見なされており、DEMAUREX SAは世界中に4,000台以上のロボットを設置しています。スイスで設計され、ヨーロッパで組み立てられるWyzoは、老舗メーカーに新しいビジネス機会を提供し、次世代メーカーにビジネスの成長と変革の機会を提供します。

Wyzoの詳細については、www.thewyzo.comをご覧ください。